【保存版】冬の紙トラブル解決ガイド|静電気対策から正しい保管方法まで
冬になると、紙が丸まってしまったり、プリンタで2枚一緒に給紙されてしまったりすることはありませんか?
これらはすべて、冬特有の乾燥が引き起こすトラブルです。
今回は、紙の販売店としてぜひ知っておいていただきたい、業務効率を下げないための正しい保管と対策について解説します。
目次
なぜ冬はトラブルが起きやすいのか
トラブルの原因を知ることで、対策がより効果的になります。
「反り(カール)」の原因
紙は植物繊維(パルプ)の集まりで、乾燥によって繊維から水分が抜けると収縮します。
紙の表面と裏面で水分の抜け方に差が出ると、縮み方のバランスが崩れ、くるんと反り返ってしまいます。
「重送(多重給紙)」の原因
湿度が低くなると、紙同士が擦れた際に発生した電気が逃げ場を失い、蓄積されます。
この静電気が原因で紙同士が磁石のように吸い付き、プリンターの重送(多重給紙)を引き起こします。
今からできる紙の乾燥・静電気対策
今すぐ現場でできる、具体的な解決策をご紹介します。

使用する直前まで開封しない
紙を包んでいる包装紙は、湿度変化から紙を守ってくれています。
使用する直前まで開封をせずに、使う分だけ取り出し残りはすぐに包み直してテープで留めておきましょう。
加湿器で「湿度50%〜60%」を維持する
静電気は、湿度が50%以下になると発生しやすいという性質があります。
冬場や空調の使用により印刷現場の空気が乾燥することも、静電気が発生してしまいやすくなる要因のひとつです。
湿度が50%を下回ると静電気トラブルが発生しやすくなるため、プリンター周辺の加湿を心がけましょう。
室温になじませてから使用する
寒い倉庫や玄関から届いたばかりの紙は、室温との温度差でトラブルを起こしやすいです。
開封する前に、印刷する部屋の温度に数時間から一晩なじませるシーズニングを行うだけで、静電気トラブルが減ります。
印刷前の「紙さばき」を徹底する
プリンターにセットする前に、パラパラと空気を送り込むように紙をさばいてください。
これだけで紙の間に空気の層ができ、静電気による貼り付きを物理的に解除できます。
失敗しない「正しい保管場所」の選び方

冬の冷たい空気は下に溜まるため、床に直接置くと冷え、温度差による結露や湿度の変化を受けやすくなります。
棚の中段以上に置くか、パレットや台の上に置くことで、温度差を減らせます。
| やってはいけない保管方法 | 正しい保管方法 |
| 床に直接置く | 棚の中段以上・パレットに置く(冷気は下に溜まるため) |
| エアコンの風が直接当たる | 直射日光・直風を避ける(急激な乾燥を防ぐ) |
| 包装紙をすべて剥がす | 使う分だけ取り出し、残りは包み直す |
もし紙が反ってしまったら?
もし反ってしまった場合は、無理に逆側に曲げると折り目がついてしまうことがあります。
そんな時は、封を切っていない新しい紙の束を重しとして上に乗せ、一晩置いてみてください。
湿度を整えながら平らに戻すのがポイントです。
印刷のトラブルは、生産性の低下やコスト増といったさまざまな問題の原因となってしまいます。
-
使う直前まで開封しない
-
紙さばきを行う
-
室温に馴染ませてから使う
-
適切な湿度で保管する
これらを意識し、紙のトラブル対策を行ってみてください。