熊本地震による日本製紙八代工場の被災と、今後のコピー用紙・出版物への影響
2026年7月28日に発生した熊本地震において、被災された皆様、ならびに現地関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
日本製紙の主力拠点である八代工場(熊本県八代市)が被災し、設備・建屋の被害により操業を停止しております。
同工場は上質紙・中質紙・塗工紙および新聞用紙などの重要拠点であり、グラフィック用紙市場全般への影響が懸念されています。
弊社におきましても、八代工場での生産比率が高い主要銘柄を中心に供給への支障(出荷停止や納期遅延、割当制限など)が生じる旨、第一報の連絡が入ってきている状況です。
実務への影響と、今後に向けた対応のポイントをまとめました。
弊社で供給影響が確認されている主な銘柄
現時点で、以下の銘柄において供給の遅延や受注制限などの影響が出ると連絡を受けております。
npi上質(上質紙)
各種印刷物や出版物、商業印刷で幅広く使用される主力の上質紙です。
他工場での振替生産や在庫引き当ての調整に時間を要する見込みです。
淡クリーム琥珀(クリーム上質紙)
書籍の本文用紙などで広く親しまれている定番のクリーム上質紙です。
文庫・単行本などの印刷・製本スケジュールに影響が出る可能性があります。
PPC-N70(コピー用紙)
オフィス等で広く流通している標準的なPPC用紙です。九州・西日本エリアを中心とした供給網の調整が必要となっております。
※上記以外の銘柄につきましても、今後のメーカー・代理店からのアナウンスにより調整が入る可能性がございます。

想定される今後の展開と見通し
現在、メーカー側では全社体制で被災状況の確認と、他工場(石巻工場など)での振替生産や代替出荷の手配が進められていると思われます。
しかしながら、他工場への生産シフトにはラインの再調整や東西間の物流移動が伴うため、一時的なリードタイムの長期化や特定連量・規格の品薄が発生することが予想されます。

実務においてお願いしたい対応ポイント
現場での混乱や進捗の遅れを最小限に抑えるため、以下の対応をご検討・ご協力いただけますようお願いいたします。
代替銘柄・同等品の事前検討
「npi上質」や「淡クリーム琥珀」をご指定いただいている案件につきましては、他メーカーの同等品(他社上質・他社クリーム上質)や、同社他工場で製造可能な別銘柄への切り替え(紙替え)を視野に入れた事前のご相談・ご協議をお願いいたします。
印刷・製本スケジュールの余裕を持った設定
用紙の入荷確定までに通常以上の日数を要する場合がございます。
工程全体の納期にバッファを持たせたスケジュール組みをご検討ください。
最新の割当・供給情報の確認
供給状況は日々変化しております。
発注前の段階で、担当営業または取引先へ最新の在庫状況・納期見通しをご確認いただけますと幸いです。

おわりに
被災された八代工場の早期復旧と安全確保を心よりお祈り申し上げます。
お客様にはご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、代替紙のご提案やスケジュールの調整など、できる限りのサポートに努めてまいりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。