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FSC認証紙を買えば、FSCマークは自由に使えるの?-印刷物とFSCプロモーションライセンスを詳しく解説-

最近、環境への配慮が重視されるようになり、FSC認証の紙を使った印刷物を見かける機会が増えてきました。

「FSC」という文字やマークを見ると、環境にやさしい会社という印象を持つ方も多いと思います。

しかし、ここでとても重要なポイントがあります。

FSC認証の紙を買っただけでは、FSCマークを自由に使えるわけではありません。

  • なぜ自由に使えないのか
  • プロモーションライセンスとは何か
  • 紙を買って自分で印刷した場合はどうなるのか

この記事ではFSCマークのルールについて詳しく説明します。

FSC認証とはどんな仕組み?

FSC(森林管理協議会)は、森を守りながら木材を使い続けるためにつくられた、世界共通の制度です。

FSC認証が付いた紙や木製品は、「違法な伐採が行われていない」「森の環境や働く人の権利が守られている」「次の世代にも森を残すことを考えている」というルールを守って作られています。

そのため、FSCマークは「信頼のしるし」 と言えると思います。

FSCマークは勝手に使えない!?

FSCマークは、「環境に配慮しています」という強いメッセージを持っています。

もし誰でも自由に使えてしまうと、実際は環境配慮していないのにイメージだけでFSCを名乗る人や会社が出てしまう可能性があります。

それを防ぐため、FSCでは商標(ロゴ)の使い方をとても厳しく管理しています。

FSCマークを使える人は限られている

FSCマークを使えるのは、次の2つだけです。

① FSCのCoC認証を取得している会社

  • 印刷会社
  • 加工会社
  • 紙を販売する会社

など、FSCのルールを守っていると認められた会社です。

② FSCプロモーションライセンスを取得している会社

FSC認証は持っていない。

でも、広告や広報でFSCを伝えたいこのような会社が、正式な許可を受けて使うためのライセンスです。

プロモーションライセンスとは?

プロモーションライセンスは、「FSCマークを広告や広報に使っていいですよ」というFSCとの契約です。

「Webサイトでの環境配慮アピール」「パンフレット・会社案内」「CSRレポート・IR資料」「展示会パネルやPOP」「名刺などの対外的な配布物」

これらはすべて外部に向けた宣伝・情報発信なので、FSCマークを使うにはルールがあります。

プロモーションライセンスの最大の条件

ここは特に大切なので、少し繰り返します。

必須条件

「FSCラベル付き」の「最終製品」を、「FSC認証取得者から直接購入」していること。

ポイントは3つです。

  • ラベル付き
  • 最終製品(完成品)
  • 認証取得者から直接

「紙」と「印刷物」はまったく別もの

ここで、多くの人が勘違いするポイントがあります。

紙→ 材料(途中の段階)

印刷物→ 完成した最終製品

FSCでは、完成した印刷物が「最終製品」 として扱われます。

よくあるケース

FSC認証企業から紙を買い、自分で印刷物を作った場合

結論

  • FSCマークは使えません。
  • プロモーションライセンスも取得できません。

理由①

プロモーションライセンスは完成品を買っていることが前提

買ったのは「紙」、印刷・加工は自分で実施

この場合、「FSCラベル付き最終製品を購入した」という条件を満たしていません。

理由②

「流れ(チェーン)」をとても大切にするFSCでは、「森 → 紙 → 印刷 → 印刷物」まで、すべてが認証でつながっていることを重視します。

この流れはCoC(チェーン・オブ・カスタディ) と呼びます。

自分で印刷すると、「FSC認証を持たない工程が入る」「認証の流れが途中で止まる」

そのため、完成した印刷物にFSCマークを付けることはできません。

FSCマークを印刷物に使いたい場合の正しい方法

方法①

FSC認証を取得した印刷会社に印刷物を作ってもらう

  • 「認証印刷会社が製造」
  • FSCマーク付き完成品として納品
  • 書類(認証番号入り)も発行される

この場合、非認証企業でもプロモーションライセンスを取得して使用可能です。

方法②

自社でFSCのCoC認証を取得する

  • 自社で印刷・加工を行う
  • 継続的にFSC印刷物を作る

上記の場合は、自社が認証を取る必要があります。

「環境に配慮している」だけでは足りない

FSCでは、環境に対する気持ちや意識、イメージだけではなく、仕組みと証明が重視されます。

正しいルールで使うことで、消費者からの信頼、企業の信用、本当の環境配慮につながります。

FSCマークは「正しく使われてこそ意味のあるマーク」です。

ルールを守ることが、一番わかりやすい環境への配慮になるので、「この使い方は大丈夫?」と迷ったら、必ず事前に確認するようにしましょう。

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